「距離を置くべき親のサイン3選」(二部構成のPart 1) の続きです。
では、実際に、どのようにして親から距離をとればよいのでしょうか?
まず、認知レベルで線引きをする
まず初めに、親の人生と子どもである自分の人生との間に、認知レベルで「線引き」をしましょう。
親があれこれ子どもに侵食してきている事柄は、そもそもいったい誰の課題なのか?
誰の責任範囲にあるものなのか?
親の課題なのか? それとも子どもである自分の課題なのか?
一つひとつを、少し上から俯瞰して冷静に眺めてみると、
それが少しずつはっきり見えてきます。
たとえば、
子どもが結婚するしないは、子どもが決める人生の選択です。
それなのに、
単純に孫を見たいという理由で、親が、結婚をしていない子どもを責めている。
結婚するのは親なのでしょうか?
あるいは、
親の体調が悪い、気分が悪いのは、子どもの責任でしょうか?
母親と父親は、昔から夫婦仲が悪い。母親は人生に絶望している。
だからといって、
子どもは、全力で、母親を幸せにしてあげなくてはならないのでしょうか?
そして、自分の領域に、
親が勝手に踏み込んできていることが認識できたら、
次に、実際に親から離れてみましょう。そのためには、次の2つの方法があります。
A 親から物理的な距離をとる
A-1 同居しているなら、思い切って親元から離れて生活を始める
A-2 同居を続けざるを得ないとしても、炊事や洗濯など家事を別々にして、親が所有する家に住んでいれば家賃を払うなどして、
経済的にも独立する
A-3 親から離れて生活しているなら、親との電話やメール、LINEなどの頻度も、親のペースではなく、子どもの側の都合で決めていく。
子どもが、自分の生活リズムや仕事、心の状態などを最優先する
B コミュニケーション方法を変えて心理的にも親から距離をとる
B-1 親とのコミュニケーションに「敬語」を使う
「敬語」を用いて話すと、自然と、その人物との間に「垣根」や「境界線」が引けるのです。
親子間で互いに尊ぶべき「境界線」が見えなくなって、近すぎる馴れ合いの関係になっているとき、「敬語」を導入することによって、
「他人行儀」の礼儀が生まれます。
これがねらいです。この「他人行儀」こそが、親から子どもの主権を取り戻す鍵となるからです。
そもそも、親と子どもとは別々の人格であり、一人ひとりが異なる人間であるのに、「親子」というくくりで、その区別が曖昧になっている。
だから、親子間に葛藤が生まれているのです。
親とは、進んで「他人行儀」になりましょう。
B-2 「アイメッセージ」で話す
親子間での無遠慮な、感情の衝突やエゴのぶつけ合いを避けるために
有効な手法です。
「私は~と思う」「僕は~嫌だ」などのように、自分のすべての言葉に、
I (アイ/私は) をつけるのです。
そうすると、たとえば、
「そういう言い方はやめろよ! 」のように、親に対して直接、攻撃的な言葉を投げつけずに、
「そういう言い方をされると、俺は腹がたってくるから、やめてほしいんだよ」と、自分の気持ちを素直に伝えることができます。
ですから、親とのコミュニケーションが、攻撃や批判、喧嘩や争いに発展する可能性が下がり、落ち着いて、相手の言い分を聴きながら、
自分の主張も伝えられるようになります。
おわりに
今回は、前回お話した
「距離を置くべき親のサイン3選」に続いて、
親との間に適切な距離をとるための、具体的な方法をご紹介しました。
親から距離をとること自体に、初めは「罪悪感」を感じる方が少なくないと思います。
親の期待に応えようとして、あるいは、
険悪な両親の仲を、一生懸命とりもとうとして、
幼いころから、必死で頑張ってきたからです。
そうしなければ、生き延びることができなかったからです。
でも、ここが最も大切です ー
子どもであるあなたが幸せであることを、まず、最優先にしましょう !
あなたの人生の主体は、子どもであるあなたです。
あなたは、どのようなときによろこびを感じますか?
あなたは、今、何を感じて、何を望んでいますか?
自分が感じている「感情」や「感覚」に
耳をかたむけましょう。
他人の意見や思惑ではなく、自分の本当の声を見つけるためには、
マインドフルネスの実践や、瞑想の習慣がとても役に立ちます。
そうして、他人ではなく、まして親でもなく、ただ自分の幸せに集中して、
あなたがあなたの人生に責任をもって、自由に生きていけばよいのです。
あなた自身が、しっかりと両足で立って、失敗をしながらでも
力強く立ち上がり、幸せを求めて生きていけばよいのです。
そうすれば、
たとえ、親から遠く離れて暮らしていても、
あなたの幸せの光は親までとどいて、親を照らしていくのです。
(Part 2完)

コメント
COMMENT