7月20日の参議院議員選挙では、長期にわたってゆるぎなかった自民党があっけなく大敗しました。
これまで、政界を牛耳っていた「大物」政治家たちが次々と落選し、その老いて衰えた姿が公の場でさらされました。
一方、彗星のように躍り出た新人たちが、かがやくような笑顔で当選の喜びを語っているのが印象的でした。
それは、昭和世代から、平成生まれの世代への大きな移り変わりが、「政治」の舞台で、あざやかに映し出されたようでした。
いつまでも権力を誇っている世代も、いつかは現役を去っていく。
これは、厳然たる事実です。
時のながれをとめることは、誰にもできません。
これは、親子関係においても、同じことが言えます。
いつまでも、親が子どもである自分の人生に口出ししたり、ダメ出ししてきたりして、
親とのかかわりに困っている方々がいます。
たとえば、70代80代の支配的な親にふりまわされて、疲れ切っている40代50代の方を私はたくさん知っています。
でも、今回の選挙結果が示したように、
子どもである自分の前に立ちはだかっていたはずの親も、いつのまにか老いて衰えて、
子どもを支配する「力」を失っていくのです。
杖をついて、認知症にもなって、
弱々しい、ひとりの老人に過ぎなくなっていきます。
あなたの助けを求める、ひとりの人間になっていきます。
親は、もともと、ひとりの人間にすぎないからです。
今回の参院選で示されたように、古い世代である親も、いつかは去っていく。
こうした長い時間の流れのなかで、
親との関係性を俯瞰してみると、
親とのコミュニケーションが、少し、楽になってくるのではないでしょうか?
そしてもう一つ。
忘れてはならないのが、
「親とのかかわりが厄介で、困っている」あなた自身も、
いずれは老いて、この世を去っていく存在だということです。
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