2030年を見据えて、年頭にセラピストとして思うこと

今年も幕があけて、2030年まであと5年となりました。

親子関係の問題は、この5年で解決方法が大きく変わってしまう時代にさしかかっています。
なぜなら、親世代が必ずしも昭和マインドを持っていない状態が当たり前になっていくからです。しかし、昔のように画一的な親子の形ではなく、例外的なケースも非常に多く存在する、とても複雑な状況になっています。

一方で、セラピスト側の知識アップデートが遅れていて、親は昭和、
子どもは平成マインドという型にはめた解決にこだわっている人もいます。

この5年で、この親子問題をあつかうセラピストの知識や
「家族観」のアップデートが、大きな問題となっていくはずです。

その背景にあるのは、
人々の、家族、特に親子の関係をとらえる考え方、つまり「親子の概念」が、時を経るにつれて複雑化してきている、あるいは、多様化してきているということです。

封建的な家族のあり方が標準であった「昭和マインド」の人々は、
相変わらず、男尊女卑的で、親には素直にしたがう、とか
親の老後は子どもが、特に娘が世話をするのが当然、などと考えています。

ここでは、「個人」よりも「家族全体」が強調されるので、
親に子どもがギュっと握りしめられて、息苦しくなっている人が
多いような印象です。
こうした「昭和マインド」が支配する家族からは、
「ひきこもり」や「介護離職」というテーマが現れやすいようです。

一方、平成世代は、昭和世代よりももっと「個人」が自由に生きていて、親子の人間関係ももっとドライになっているのではないかと、
一見思われます。

しかし、そうした平成以降に生まれた若い十代の女子高生などが、
ぎりぎり昭和生まれの母親の過干渉を受けて、
「母が自分にかまってきて、重くてつらい。。でも、私にこんなに愛情を注いでくれている母に対して、不満を感じる自分は親不孝でダメな娘なんだ」と、自分の心の叫びを押し殺してしまうケースもあるのです。

この女子高校生の考え方は、まるで昭和の女学生のようです。
「昭和の残像」が突然姿を顕すことに、衝撃をおぼえます。

ですから、「昭和マインド」はまったく消えてなくなるわけでもなく、
もっとドライな親子関係が社会に普遍的に広がっていくわけでもなく、
さまざまな「家族観」や「親子の概念」が、ますます個別化して、
社会の中で乱立していくことが予想されるのです。

すなわち、親子の関係性を扱う専門家には、まず、固定の「家族観」にとらわれない柔軟性が求められます。
そして、個別のそれぞれのケースに対応して、親と子、それぞれにとっての「最善」を見つけられるようサポートする臨機応変の対応や、
謙虚さが求められるということでしょう。

      小宮紹江

      小宮紹江

      小宮紹江
      親子のかかわり改善ラボ 代表/セラピスト
      別名は
      「過干渉する・否定する・愚痴る親とのコミュニケーション改善ママ」

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