私は前世をあつかうヒプノセラピストとして活動をしています。
意識の世界を越えて、無意識の領域にお連れするのが仕事ですので、
お客様の中には、スピリチュアルとかオカルトと呼ばれる
トピックスに興味をお持ちの方も少なくありません。
そのため、私自身も、そのようなトピックスについて
知識を増やす必要があると感じて、
今回、骨盤の後ろ側にある仙骨調整のセラピーを受けてきました。
施術してくださったのは、「セラピストのためのセラピスト」として有名な「仙骨先生」と呼ばれる方です。
全国から、スピリチュアル系ヒーラーや、ヨガ教師、占い師が詰めかける
ので、なかなか予約が取れないそうです。
ある神社の宮司さんでもあり、身体を整えるだけでなく、
霊的にもかなりの治癒力をお持ちであるとのこと。
ちょっと怪しいものを感じて、怖れと不安をかかえながら、
「仙骨先生」のクリニックに向かいました。
治療を受けてみて
想像していたとおり、「怪しい」と感じられる要素も多々ありました。
まず、診察前のアンケートに「これまでに体験した霊的体験はあるか?」
という質問項目があります。
私は、以前、前世療法を受けた際に、思いがけずチャネリングが始まった
経験があるので、それを正直に書きました。
すると、施療開始早々、
「チャネリングでは、誰が出てきた?」
とぶっきらぼうに先生から詰問されて、緊張感が高まりました。
その後、実際に施療が始まると、ただ
うつぶせになって、布の靴のようなものを履かされて、
背中を小さいトンカチ様のツールでカチカチなぞられるだけです。
一切、身体をさわられません。ただ、
さーっと何かが背中に動いている感触があって、そのあと
背筋がゾワゾワゾワーッと寒くなりました。
施療自体はただこれだけ。5分もかかりません。
わずか数分のうちに、
深い瞑想をしたあとのような、変性意識状態になっていました。
そのあとは、施術の延長だと思うのですが、「仙骨先生」から、
古代ユダヤ人の日本渡来の歴史や、日本の神道の礎となった
古代ユダヤ教、東方基督教(景教)の影響や、仏教との融合などなど、
広く深淵な宗教論のお話が延々と続きました。
旧約聖書に記されているユダヤ民族の歴史と、
私が生まれ育った日本の精神性の基である神社の歴史とが、
本当に思いがけなく、ここで一つになろうとしていました。
あまりの衝撃で、クラクラするほどでした。
そして最後は、ゴーン、ゴーンという528Hzや432Hzの
リラックス効果の高い音叉のヒーリングで締めくくられました。
私は、理由もわからないまま、
あふれる涙を止めることができませんでした。
(今回のくわしい「仙骨先生セラピー体験記」は、こちらです。)
セラピーを受けたセラピストとして
「仙骨先生」のセラピーは、一言で言うと、三次元の世界では
体験したことがないような、「不思議」で「独特」なものでした。
施療を受けてしばらくは、この自分の体験を他人様に伝えてよいのか
どうか、戸惑いが大きかったです。
しかし、その後、「仙骨先生」から聞いた「日ユ同祖論」
(古代ユダヤ人と日本人の祖先が同じであるという歴史認識論) についての
書籍が数多く出版されていること、インターネットにも、
このテーマで多数の投稿があること、を知りました。
さらに、2023年には、NHKで『ダークサイドミステリー :  神秘の古代ミステリー 徹底検証 ! 日本・ユダヤ同祖論』という番組も放送されていたことを知りました。
私が「仙骨先生」から聞いたことは、あながち「オカルト」として片付けてしまわなくてもよいのだ、とほっとしたのも事実です。
私は、ヒプノセラピーという手法を用いて、
親子関係改善の専門家として活動しています。
大人になっても、高齢の親との関係に困っている方、そして
自分のお子さんとの関係に困っている方と日々接しています。
どちらにしても、親子の間には、約20~30年の世代間のへだたりがあり、
親の世代ではまったく受け入れられなかったことがらが、
子どもの世代には、より柔軟に受け止められることが非常に多いです。
その結果、子どもが興味を持つこと、子どもが夢中になることに対して、
親が一方的に否定したり、反対したりして、
子どもの自己肯定感や自信をそこなってしまいがちです。
今回、私は、一見「怪しい」とか「眉唾ものではないか?」
といった疑いの気持ちをかかえながら、
「仙骨先生」の施療に実際に足を踏み入れてみました。
だからこそ、その一方的な不安や疑いを手放すことができたのです。
親の立場として、子どもの考えること、興味を持つことに対して
否定せず、まずは自ら「体験」してみることが、
親子間のコミュニケーションをすこやかに保つ秘訣ではないでしょうか。
また、子どもの側としては、年老いた親が自分の考えや意向に対して
一向に理解を示さないことについては、
親が実際に「体験」しようともしなかったし、しないのですから、
それを無理に説得しよう、理解してもらおうとしなくても
よいのだと思います。



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