トランプ大統領も
2月の末に、突然イラン攻撃を始めるなど、傍若無人というイメージの強いトランプ大統領ですが、その常識を超えた行動の原動力には、「父親に認められたい」という切ない思いがあったというのは、皆さんご存じでしたか?
私は、最近、トランプ大統領の伝記や、めいであるメアリー・トランプ氏の暴露本にふれて、その意外性に驚き、ほろりとさせられました。
トランプ大統領の性格や行動の根幹には、父フレッド・トランプとの厳格な関係と、父の不動産業者としての実績に対する強いコンプレックスがあったというのです。
トランプ大統領だけでなく、日本社会においても、立派な父親に認められたくて、必死で頑張る男性は、おもいのほか多いようです。
父親という巨人が亡くなった後も、父に負けてはいけないと、
絶望的に頑張り続けるのです。
ある男性のケース
ある一人の男性を思い出しました。
その方は、組織の中でも若い部下から信頼され、上司として頼られている方でした。
会社人として統率力や業務遂行能力にすぐれており、抜きんでた速さで出世しているにもかかわらず、
常に「自分はまだまだダメだ」と、必死で努力を続けていました。
周りからの評価も十分に高いのに、自分で自分をよし、
と認めることができない。
自分を常に責めている。
自分が人よりすぐれているどころか、劣っていると思いこんでいる。
こうした「偏った」考え方の癖が、ついには身心の不調につながって、
しばらく休職状態になったこともありました。
父に愛されたかった。認められたかった
私は、そのころにこの方と出会い、自分で自分を傷めつける
考え方を手放すお手伝いをさせていただきました。
無意識の底に流れるネガティブな感情や、その原因となる
想念、信念をつきとめたときに、
その方の、偉大な父親に対する悲しいまでのあこがれや、愛情への渇望が
浮き上がってきたのです。
父親は多方面において、非常にすぐれた人であった。
さらに、兄も優秀で、尊敬する父親が兄ばかりかわいがっていた。
というよりもむしろ、父が自分よりも兄をもっとかわいがっているように
自分には見えていた。
それが、幼いころから悔しくて、悲しかったそうです。
ご自分では、まったく気がついていなかったそうですが、
この、深層心理の奥深くに沈んでいた、父と兄へのコンプレックスが、
常軌を逸したような奮闘へと駆り立てていったのです。
ー 父のように優秀でなければ、父に愛してもらえない。
ー 兄のように優秀でなければ、父に認めてもらえない。
この方は、ようやく、この心の癖に気がついて、
「父に愛されたかった。認められたかった」
という切ない思いを、初めて抱きしめてあげることができました。
そうして、自分で自分を責める癖を、少しずつでしたが、
手放していかれました。
親子関係の改善とは
今、ご紹介したのは、私がお会いした方々の一例です。
以上、お読みいただいて、もしかしたら、わけもなく、
常に自分で自分を追い込んでいく癖が自分にもあるのではないか?
と気がついていただけたら幸いです。
自分で自分を縛りつけ、傷つける考え方は、やはり、
その方と親との関係性や、原家族における人間関係から
生まれていることがほとんどです。
まずは、ご自身とお父さん、お母さん、ご兄弟との関係性を見直すことが、
やすらかに、自分に自信を持って幸せに生きていくために必要な第一歩です。
親子関係の改善とは、親との関係性を見直し、改善するだけでなく、
自分自身との関係性を見直すこと。
すなわち、
自分との「和解」をもたらすプロセスでもあるのです。

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