板橋区「こころのサポーター」養成研修に参加しました

厚生労働省は、地域のメンタルヘルスの向上をめざして、
「こころのサポーター」養成に力を入れています。
皆さんは、「こころのサポーター」という言葉を聞いたことがありますか?

https://cocosapo.mhlw.go.jp/

「こころのサポーター」とは、
身近な人の心の不調に気づき、正しい知識と理解に基づいて、
家族や同僚など身近な人に対して、傾聴を中心とした支援を行う人々のことです。

この「こころのサポーター」を全国に増やしていく試みは、
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築に向けた施策の一環として、
心の不調をかかえた人々に対する地域住民の理解や支えを強化することをめざして、
2021年度から始められました。

私が住んでいる東京都板橋区も、3年前から、「こころのサポーター」養成研修を
年に複数回開催しています。

私は、親子の関係改善の専門家として活動をしていますが、
メンタルヘルスの深刻な問題をかかえているケースが増えてきたのを
最近とみに感じていました。
そこで、7月末に、板橋区「こころのサポーター」養成研修に
参加してみました。

精神看護専門看護師の講師の方から、
メンタルヘルスやこころの病気に関する正しい知識を学び、
さらに、こころの不調をかかえる方への傾聴のロールプレイを体験してみるなど、
わかりやすくて、実践的な、楽しい研修となりました。

私は、親子関係改善サポートの専門家として、
日々、クライエント様の心の不調に向き合っています。

「親子のかかわり改善ラボ」で、よくお会いするのは、
子どもの教育に、高齢の親が口出しして困っている、
社会で自立している自分に対して、親がやることなすことケチをつけて
うっとうしい、
また、娘である自分に母親が心理的にもたれかかってきて、
重くるしくてしかたがない、
といった、親が問題となって困っていることが、
自分でもわかっている人々です。

これは、本人に自覚があるから、わかりやすいタイプです。

一方、なんとなく、心がふさいでいることが多い、とか、
学校、職場、家庭で、常に、人間関係のトラブルに巻き込まれて、
生きづらい、
といった悩みをかかえている人にお会いすることもありますが、
その頻度は、最近少しずつ増えていて、
そうした人から詳しくお話を聴かせていただくと、
実は、親との関係に深刻な問題があることが多いのです。

すなわち、
親との心理的葛藤が、心の不調の原因になっていることが、
自分でわかっていない人も多い、ということです。

それならば、親子関係改善の専門家である私は、
親との関係に困っている「自覚」のある人だけではなく、
「自覚はない」けれども、親との関係に困っているという
「潜在的なニーズ」をかかえる人も、
私のクライエントとして、視野にいれていく必要が
あるのではないか、と気がついたのです。
しかも、「親子のかかわり改善ラボ」にたどり着いていただけるときには、
「自覚のない」人のメンタル状態は、かなり悪化してしまっているのです。

ですから、今回、参加した、板橋区「こころのサポーター」養成研修は、
本当によい機会でした。
地域住民として、心の不調をかかえている人、助けを必要としている人に、
どのように気がついて、どのように対応していけばよいのか。
国や地域行政が推進し、普及をはかっている方法を、
実践的に学ぶことができたからです。

より多くの市民が、「こころのサポーター」養成研修を受けて、
お互いに心の健康を守り合うことができれば、
私が住んでいる地元が、
もっともっと住みやすい、よい街になっていくでしょう。

私自身も、親との関係改善を専門的に扱うものとして、
地域の、精神保健の向上に貢献していきたいです。

そして、私の専門性をいかして、
ご本人の自覚がある、なしにかかわらず、
親との心理的葛藤をかかえて、困っている人、
自由に自分の人生を生きていけないでいる人を、
もっと積極的に助けていきたい、と心から思いました。

小宮紹江

小宮紹江

小宮紹江
親子のかかわり改善ラボ 代表/セラピスト
別名は
「過干渉する・否定する・愚痴る親とのコミュニケーション改善ママ」

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